2017年12月25日月曜日

3Dプリンターでオリジナルオセロ

Merry Christmas! 

今日はクリスマスですね!会社のある恵比寿ガーデンプレイスではツリーやらイルミネーションやらですっかり華やかな雰囲気です。そんな中、スリーディー・システムズ・ジャパンでは先日社内イベントとして初めてささやかなクリスマスパーティを催しました。そこでの企画として作られたのがオリジナルのオセロボードとストーンです。

ご存知でしたか?

オセロは日本生まれのボードゲームで、簡単なルールでありながら戦略思考を要するということで子供から大人まで楽しめ、今や世界大会もあるほど人気があるんです。またそのネーミングや、盤および石の色、大きさにも由来があり、なかなか奥深く、知るほどに面白いゲームなのです。
しかし何と言っても石の厚さが薄いので、造形時間がかからなくてプリンタ向き!

オリジナルオセロを作ろう!

というわけでおよそ1か月前からデザインやモデリングを開始したのですが、さて、せっかく作るなら普通とは違ったものにしたい。ということで、石には柄を付けて、眼だけではなく触感でも白黒が分かるようにエンボス加工を施すことにしました。
これにはまずは画像を用意しなくてはいけません。1つはフリーの画像を、反面はちょうどよい画像が無かったので、モデリングした形状のシルエットを使うことに。

石の形状を作ります。ここでも触り心地や造形結果、後処理を考慮して表面を凹面にする一工夫を。

用意した画像使ってエンボス加工します。

盤は模様をカラーでプリントしたいので石膏フルカラータイプのProJet CJP 660 Proを使います。石膏は重いので、それを考慮してリブを作って
こちらはフリー画像を加工して盤の目を作った画像をテクスチャとしてマッピング。

データができたらプリントです。
石は白いプラスチックマテリアルと黒いプラスチックマテリアルというように2種類のマテリアルを同時にプリントできるマルチジェットプリンターProJet MJP 5600を使います。3D Sprintでマテリアルを割り当ててプリント。

盤は一度に造形できるサイズではないのであらかじめ半分に切断してあります。造形範囲に収まるように配置しなおしてプリントします。
完成品はこちらです。なかなかきれいに仕上がっています。

石を盤と同じ石膏タイプで作ってみると、MJPのプラスチックとはまた違った趣に。石膏タイプは重みがあって重厚な感じ、プラスチックは半透過した透明度のある軽い感じに仕上がっています。
左:石膏、右:プラスチック

オセロはトーナメントで16人の熱い戦いの末、なんと入社1週間のエンジニアが冷静な戦いぶりを発揮して勝利を勝ち取りました。

さて、次は何を作ろう?


2017年10月30日月曜日

Geomagic Control X 新バージョンリリースセミナーのお知らせ

スリーディー・システムズ・ジャパンでは3Dスキャンデータを使った品質検査ソフトウェア Geomagic Control X の新バージョンを間もなくリリース致します。これに伴い、東京、名古屋、大阪で新機能紹介セミナーを開催を決定致しました。

スキャンデータ処理の自動化、エアフォイル寸法検査、凹み等の表面欠陥検査など、ユーザーの声に応えた新しい機能をいち早くご覧頂ける機会です。
参加は無償です。どなたさまもお気軽にご参加お申込みください。

参加は事前登録が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
3Dシステムズ主催:検査ツール Control X 2018 新バージョンリリースイベント


ウィザード式で半自動化されたエアフォイルの寸法検査

2017年10月23日月曜日

パートナー イグアス社 10/25 11/8セミナー開催「3DSystems社製3Dプリンター最新情報セミナー」

3D Systemsのパートナーでありますイグアス社が来る10/25、11/8にセミナー「3DSystems社製3Dプリンター最新情報セミナー」を開催します。

 「3DSystems社製3Dプリンター最新情報セミナー」
日時 2017年 10月25日(水)・11月8日(水) 13:30~16:00 ※受付開始 13:15~ ※開催時間は変更となる場合があります。

会場
 【川崎】イグアス3Dソリューションセンター     
川崎市川崎区追分町1-18     JR川崎駅(東口)⑤番バス乗り場 川24系統 鋼管循環バスにて約10分     「追分停留所前」下車すぐのピンク色の建物です。

【名古屋】イグアス名古屋事業所     
愛知県名古屋市東区東桜1-13-3 NHK名古屋放送センタービル17F 

【大阪】イグアス新大阪事業所      
大阪府大阪市淀川区宮原3-5-36 新大阪トラストタワー13F

 参加費 無料
主催 株式会社イグアス
協催 イグアスビジネスパートナー各社

■ 詳細・お申し込みはこちらからお願いします。

2017年10月12日木曜日

10/19開催「次世代3Dテクノロジーで変える未来のものづくり~世界で勝てる製造業への道しるべ~ in 名古屋」

来る10/19にマイナビ主催、ダッソー・システムズ、スリーディー・システムズ、アイコクアルファ共催で「次世代3Dテクノロジーで変える未来のものづくり ~世界で勝てる製造業への道しるべ~ in 名古屋」を開催します。 基調講演に日刊工業新聞社 本社業務局次長兼企画部長 板崎 英士様、ゲストスピーカーにプリズマット・ジャパン株式会社 取締役 小栗 有志様をお招きし、最新のアディティブマニュファクチャリングについて、ご紹介していただきます。 「次世代3Dテクノロジーで変える未来のものづくり~世界で勝てる製造業への道しるべ~ in 名古屋」 日時:2017年10月19日(木)13:00~(受付12:30~) 参加費:無料 会場:愛知県名古屋市中村区名駅四丁目7番1号    ミッドランド スクエア 11F マイナビルーム    ・JR「名古屋」駅 桜通口より 徒歩2分 主催:株式会社マイナビ マイナビニュースセミナー運営事務局 共催:ダッソー・システムズ株式会社    株式会社スリーディー・システムズ・ジャパン    アイコクアルファ株式会社 協賛:株式会社イグアス 内容詳細・お申し込みはこちらから

2017年9月21日木曜日

ダッソー・システムズ主催「アディティブ・マニュファクチャリング・シンポジウム」に協賛


ダッソー・システムズ様主催の「アディティブ・マニュファクチャリング・シンポジウム」に協賛させていただきます。

「アディティブ・マニュファクチャリング・シンポジウム」
  • 日時:2017年10月11日 (水)  13:30~18:00 (13:00開場)
                 
  • 会場東京コンファレンスセンター品川 402N
          
  • 主催:ダッソー・システムズ株式会社
  • 対象者:製造業の研究・開発・設計・技術管理部門の方、経営改革・業務改革に携わっている方
  • 参加費:無料

講演者
  • デュポン株式会社 パフォーマンスマテリアル事業部 技術部 設計技術室 金田 紘明氏
  • TWI Japan (接合・溶接、表面改質、NDT、構造物健全性評価研究所)  角張 隆男氏
  • WEARE Group アドリアン ピション氏
  • 株式会社山一ハガネ AM事業部 事業部長 小栗 有志氏
  • 株式会社スリーディー・システムズ・ジャパン 営業部 並木 隆生氏

詳細、お申し込みはこちら です。


2017年9月14日木曜日

[出展情報]関西 設計・製造ソリューション展(DMS)

3D System Japanは、2017104日(水)~6日(金)にインテックス大阪で開催される「第20回 関西 設計・製造ソリューション展(DMS関西)」に初めて出展します。
今回、大型造形・マルチマテリアル3Dプリンター「ProJet MJP 5600」、高精度、スピード、簡単操作インクジェット3Dプリンター「ProJet MJP 2500」、次世代の3D計測ソフトウェア 「Geomagic Control X」の実機・ソフトウェア等々を展示します。




<関西 設計製造ソリューション展 3D Systems Japanブース
会期:2017104日(水)~6日(金)10001800 金曜日のみ17:00まで
会場:インテックス大阪 
小間番号:2号館 4-52


皆様のご来場をお待ちしております。

2017年9月12日火曜日

3Dプリンターで型作り、新しい活用方法の提案②

今回のテーマとなるインターホン


今回は3Dプリンターを使った新しい活用方法のつづきです。
3Dプリンターを成型品としてではなく、型成型としても活用していこう!汎用性のあるインターホンに対して、意匠デザインを展開していきます。

そもそも今回の内容は一人のアイデアから始まりました。
「3Dプリンターで型を作って、真空成型機を使って成型したら安いコストで意匠デザインの展開ができるんじゃ?」ということで実際にやってみました。

しかしデータを作成する前に悩まされることがあります。



悩んだ結果、海へ来ました。

・強度に必要な厚みとは
・空気を抜くために必要な穴のサイズとは
・成形した形状に影響しない穴のサイズとは
・穴の大きさ深さからどんな形状が作られるのか
・そもそも真空成型機を見たことがない

とまぁ、分からないこともありますが細かいことは作ってみてから考えようと思います。



今回使った真空成型機はNSK様にご協力いただき『Formech』を使わせていただきました。
コンパクトで分かり易くセッティングも容易なのが特徴です。


ちなみに3Dプリンターの CJP (Color Jet Printing) で出力さえたものを型として真空成型機で成型すると、穴を開けることなく真空成形することができます。 CJP は素材に石こうを使っていて、硬化させるのに接着剤を使用しています。
石こうは積層時に非常に小さなすき間が生まれるので、そのすき間から空気が抜かれる仕組みです。
形状の厚みによっては壊れる可能性もありますので、真空成型機で使う場合には注意が必要です。
ProJet CJP 660Pro の情報はコチラ

突起形状の小さな丸が並ぶ場合はご注意!


まずは2Dの作図から行いました。
使ったソフトウェアは『Geomagic DesignX』です。
こちらのソフトウェアはスキャナで測定したデータをリバースモデリングするソフトウェアで、CADモデリング機能を使ってモデリングしていきます。

2Dの作図を行うときに注意しなければいけないこととして
小さな丸いものが複数個並び、しかもそれが突起形状だとどうなるか…ということです。人によっては耐えられない形状ができてしまいます。きもち悪くならないレイアウトが必要になります。




型の安定性を増すためにリブを立てました。
形状によってはリブを立てることによって、変形を防いで精度が上がります。
リブの幅は5mmに設定しました。空気を抜く穴を避けながらリブを設置します。



作図が終了したものがこちらになります。
ドット柄・和柄(小)・和柄(大)の3種類を作成しました。



今回の和柄を作るときは肉厚がなくなってしまうと、3Dプリントしたときにバラバラになるので
その場合は角を丸めることで回避できます。
2Dの作図の時には気づきませんでしたが、3Dにすると真空成型機で成形するときに壊れてしまうことに気付きますね。


次回は、3Dプリンターでプリントしたものと真空成型機で成形したものをご紹介します!

2017年9月10日日曜日

ProJet 2500 で作ったLEDライトケース

ProJet MJPの三男坊の3Dプリンタ、ProJet MJP 2500で作ったLEDライトケースです。





毎日鍵につけてバッグに入れて3ヶ月使ってますが、ヒビも入らずとても丈夫!
中に回路やバッテリーが入っており、ちゃんとライトも点きます。

透明材料なので、中が少し透けて見えて、カバーには物凄く細かいロゴも入ってます。
精度が高いので、ぴったり嵌って外れません。

新しいクリアマテリアルは、最終用途にどの位耐えられるかな?





今回のLEDライトケースで使ったマテリアルは・・・



2017年9月7日木曜日

岐阜県ソフトピアジャパン:ProJet 5500X, FreeForm, 3Dスキャナなど貸し出し開始と、説明会のご案内

岐阜県は「岐阜県成長・雇用戦略2017」の一環として、県内ものづくり企業の生産性向上や新商品開発、付加価値の創出を促す「岐阜県第4次産業革命推進プロジェクト」に取り組んでおられますが、今回 本プロジェクトの一環として、ソフトピアジャパンに新しく複合材料対応3Dプリンタ(ProJet MJP 5500X)と3Dスキャナが設置されました。

10月の貸出開始に先駆け、無料の事前操作説明会が開催されますので、ご案内いたします。ご興味のある方は直接ソフトピアジャパンのweb pageよりお申込みください。


関連ウェブサイト:


日程2017年9月20日(水)、9月21日(木)、9月25日(月)10:00~17:0020日(水)の第三部、21日(木)は定員になりましたので申込を締め切りました。
※ 全日程、同様の内容です。
※ 3部構成となりますが、各日・各部分けての受講が可能です。
場所ソフトピアジャパン ドリーム・コア
1F ‟ものづくり空間 Fab-core”
2F メッセ
岐阜県大垣市今宿6-52-16
参加費  無 料
内容
10:00 ~ 12:00
第一部
3Dスキャナの紹介
・3Dデータの考え方
・3Dスキャナの紹介
・3Dスキャナ操作体験
高解像度ハンディ3Dスキャナ Artec EVA(Artec社)
高精度、高速、軽量なハンディ3Dスキャナです。スキャニングと同時にカラー画像も撮影し、自動で3Dデータに張り付けることができます。
13:00 ~ 15:30
第二部
3Dモデリングソフト「FreeForm®」の紹介
・FreeFormの紹介
・FreeForm 操作体験
・スキャンデータの修正方法
3Dデジタルモデリングシステム Geomagic® FreeForm® (3DSystems社)
従来のCADワークフローと一体化することができる、タッチ式デジタルモデリングシステムです。
15:30 ~ 17:00
第三部
3Dプリンタの紹介
・3Dプリンタの紹介
・3D Sprint 操作説明
・後工程紹介
複合材料対応3Dプリンタ Projet® MJP5500X(3D Systems社)
Projet® MJP5500X
マルチジェットプリンタ方式の3Dプリンタです。複合材料対応のため、ABSライクな素材、ポリカーボネートライクな素材、ゴムライクな素材で出力することができます。
定員各部 10名(先着順)
※ 定員超過の場合、岐阜県内の企業・事業者の方を優先させていただきます。
対象3Dプリンタの利活用を考えている企業・事業者など


主催岐阜県 公益財団法人ソフトピアジャパン

2017年8月25日金曜日

[ User Story vol. 01] メタルプリンターと3DXpertソフトウェアで前進的なワークフローを確立したMetal Technology社

3D Systems社のUser Storyの抄訳版をブログで更新していく予定です。

3D Systems’ Metal Printers and 3DXpert Software Advance Workflow and Capabilities at Metal Technology, Inc.

メタルプリンターと3DXpertソフトウェアで前進的なワークフローを確立したMetal Technology社


課題
ダイレクトメタルプリンティングワークフローの合理化し、複雑なメタル部品の生産時間を短縮し、トータルコストの削減。

解決策
3D SystemsのProX®DMPシリーズプリンターで3Dプリント用ファイルの最適化準備するための、メタルアディティブマニュファクチャリング向けオールインワンソフトウェア3DXpert™

結果
• ファイル処理時間を最大75%短縮
• 製造時間を最大40%短縮
• ソフトウェアソリューションの時間とコストの削減
• データ転送エラーのリスクを回避


オレゴン州を拠点するMetal Technology社(MTI社)は、40年以上のメタル製造業の実績があり、幅広い機能と高品質の造形により、顧客から高い信頼を得ています。 MTI社は、独自の深絞り成形、鍛造、回転、CNC加工、および積層造形技術に基づき、航空宇宙、防衛、原子力、医療分野の様々な顧客にサービスを提供しています。NASAを含む顧客リストに加えて、MTIの優れている点は、非常に複雑な設計を管理し、ニッケル超合金、タンタル、チタンなどの特殊材料を扱うという厳しい要求に応えることができることです。



Metal Technology社 エンジニアリング ディレクター Jason Stitzel氏は次のように述べています。「お客様と密にコミュニケーションをとり、課題を理解し、複雑な要件に対するソリューションを特定し、特別なニーズに合わせてコンポーネントを構築します。 アディティブマニュファクチャリング(ダイレクトメタルプリンティング(DMP))は、お客様と一緒に機能部品を開発するめったにない機会ととらえています。」


メタル部品のアディティブ・マニュファクチャリングを活用した成功事例の1つは、いくつかの複雑な内部流路を有するバルブ部品でした。従来、バルブは、一緒に溶接、鍛造します。 3Dプリントを使用して、MTI社は、顧客と協力して、複雑形状の設計を単一の部品に造形しました。 Stitzel氏は、アセンブリに伴う時間と労力を節約するだけでなく、単一造形を可能にし、メンテナンスの必要性が低く、寿命が長い優れた製品を提供しました。MTI社の多くのプロジェクトでは、ニッケル超合金やタンタルなどの材料が必要であり、これらの材料や極端な温度に関連した独自の課題に対して、お客様により良いソリューションを提供できるようになりました。


MTI社は、優れたプリンターを提供するだけでなく、最先端の技術をもつベンダーと提携しようとしていました。
「3Dシステムズを選択した大きな要因は、プロセスのコントロールを強化することでした。現在利用しているものから拡張したいと思っており、3Dシステムズが他のベンダーよりも優れていると感じました。 また、3D Systemsは、製品のR&Dに膨大な投資をしています。現在、MTI社には3Dシステムズ社のProX®DMP 320とProX DMP 200の2つの3Dプリンターを所有しており、ProX DMPシリーズにより、従来よりも迅速かつ経済的に最終用途の部品を生産することができます。」とMetal Technology社のCEO、Gary Cosmer氏は述べています。
MTI社は、常に最先端技術に興味を示しており、業界初のメタルアディティブマニュファクチャリングの包括的なソリューションである3DXpert™ソフトウェアを組み込むことを熱望していました。


Jason Stitzel氏は次のように述べています。
「少なくとも3つの異なるソフトウェアを使用していましたが、最終製品を1つのシステムですべて実行できるようになりました。3DXpertは、3Dプリンターが単一のパッケージでプロダクションで理解し使用できるジオメトリとファイルを作成するために必要なすべてのツールを提供しています。これは、ソリッドモデルからSTLへの変換をしなくてもすみます。ネイティブCADモデルを3DXpertに読み込み、必要に応じてCADツールで修正し、最適なサポート構造を適用します。3DXpertのゾーニング機能を使用して、様々なプリント戦略を簡単に定義できます。 30ミクロンの微細な層を持つ非常に薄いシェルを作り上げることができます。他社のソフトウェアでは、多くの時間と努力が必要です。 3DXpertを使用すると、部品の解析、素早く簡単に操作でき、サポート材料を減らすことでコスト削減が可能になります。」


3DXpertは、ファイル処理時間を75%も短縮することができました。「3DXpertを使用する前に、スライスエンジンで複雑な部分を実行すると、処理、スライス、パラメーターの実行、およびビルドファイルの作成に20時間ほどかかりました。 3DXpertを使用すると、わずか4時間で同じビルドを実行できます。プロセスの途中で、設計変更や改良することが起こります。以前は、モデルを変更すると、最初からやり直す必要がありましたが、 3DXpertは、設計や方向付けの変更に対してより寛容です。いくつかのことを微調整する必要があるかもしれませんが、私たちが行ったすべての作業を失うことはありません。プロジェクトの大幅な遅延やコストの犠牲を払うことなく、部品をより使いやすくすることができるからです。


「非常にチャレンジな要件を備えた非常に要求の厳しいお客様へサービスを提供することに自信を持っています。 アディティブ・マニュファクチャリングでは、お客様が思い描いているアイデアを形にすることができ、従来の方法では難しかったソリューションを顧客に提供することができます。3Dシステムズのプリンターと3DXpertは、迅速な部品生産を可能にし、弊社のビジネスの成功の大部分を占めています。我々は、検査や造形後の処理なども3Dシステムズのソリューションをで活用することで、ワンストップサービスのソリューションを完成させることが可能になりました。」とStitzel氏とコメントしています。

2017年8月24日木曜日

3Dプリンターで型作り、新しい活用方法の提案①

今回は3Dプリンターを使った新しい活用方法の提案になります。

これまでの3Dプリンターの活用方法と言えば、成型品を出力するという使われ方がほとんどで、樹脂型を製作するために出力されることは、あまりなかったように思います。そこで今回は、3Dプリンターで出力したものが成形品ではなく簡易樹脂型としても活用できる!という内容の提案になります。

成形品ではなく型を3Dプリンターで出力するイメージ図


同じ形状ものを大量に生産するには、型を作って出力する方が効率的です。そして、3Dプリンターは形状の違うものを多く出力することが得意です。

しかし、型を作ろうとすると時間もコストも多く必要になり、意匠デザインとなると、細やかな違いを比較して納得のいく形状を詰めたいものです。そのために短時間で大量に形状の違うものを出力できる3Dプリンターの樹脂型作りを提案します。3Dプリンターで型を作り違う形状のものを多く出力し、短い時間でアイデアを具現化することができます。

次回は実際に3Dプリンターで制作した型を使って、違うバリエーションの形状を出力し、検討したものをお伝えします。ご期待ください!

2017年7月19日水曜日

Geomagic Freeform を使ったお面(自由形状)の修正と加工③

Geomagic Freeform を使ったお面(自由形状)の修正と加工は最終章となります。

今回は、不均一なお面の厚みを均一な厚みにすることで、材料のムダを減らし会社と地球に優しくしようという試みになります。
そして、その過程である3Dプリンターで出力し真空成型機で成型するまでをお伝えします。

スキャニングしたデータ


その前に、この方にご意見をいただかなければいけません。
今回もMr.スマイルの登場です。

質問者「ど、どうしたんですか?Mr.スマイル…。」
   「今回はいつもと違うように見えますが」


いつもと違う様相のMr.スマイル


Mr.スマイル「そ~だね…やっぱり私って所詮はFreeの画像じゃない?」
      「だから頑張らないと消されると思ったんだよね。」
質問者「なるほど!」
   「もしかしたらもう飽きられているかもしれません。ありがとう Mr.スマイル!さよなら Mr.スマイル!


いつでも笑顔 Mr.スマイル


まずはどんな問題があるのかを見ていきましょう。
もととなる測定データは、お面の裏側を手加工で掘った形状なので表面からの厚さが一定ではありません。
そのままの厚みでは必要以上の強度となってしまうため材料が無駄です。
そのため、不要部を省いてエコ&コスト削減をしていきたいと思います。


②の断面に③の不要部をカットして④の形状へ

不要部を省いたことで厚さが均一でスリムになりました。
裏面だけを見るとどんな形状をしたモノなのか分かりにくいですね。イメージしやすいように正面から回転する軌跡を載せました。
これで3Dプリントするデータの準備が整いましたので、3Dプリンター側で更なる準備を進めていきます。

測定データと編集したデータを比較


3Dプリンターでプリントの準備をするために3D Sprintというアプリケーションを使用します。

3D Sprintはプラスチック3Dプリンター用のアプリケーションで、データの修復・編集や自動配置・サポート構造の最適化が行える強力なアプリケーションです。
非常に多機能になっていますがインターフェースがシンプルで扱いやすいのが特徴です。
しかも3D Systemsのプリンターをお持ちであれば、追加費用の必要なく使用することができます。

3D Sprintにお面データを読み込んだ状態


今回は真空成型機を使ってお面を成型するため、真空にするための空気を抜く穴が必要になります。
3D Sprintには穴あけコマンドがあり、このコマンドを使って穴加工します。
穴を開あけたい個所をクリックするだけで穴加工できるので、とても手軽です。

穴あけコマンドを使って穴をあけた状態


3Dプリンターを稼働させて数時間後、樹脂で成型されたお面の型が出力されました!
しっかりと空気穴もできていて、プリンタの精度の高さを再確認しました。

透明度のある樹脂を使用


お面の型を使って真空成型機で成型してみます。
今回の真空成型機はNSK様にご協力いただき『Formech』という機種で成型させていただきました。とてもコンパクトで操作もシンプルであり、誰でもすぐに使うことができる優れた製品です。

出来上がったお面が下の写真です!
前回は型から外すときに髭が引っかかってしまうので、思うように外れませんでしたが、今回はスルッと外すことができました。
この型さえあれば何枚でもお面を量産することができますね。
どんな用途でこのお面を使うのか議論する必要がありますが、一先ずは問題が解決しましたことをご報告します。

透明な板を使って真空成型


Geomagic Freeform を使ったお面(自由形状)の修正と加工のテーマは以上となります。
ありがとうございました。次回はまた違ったテーマを取り上げたいと思います。

2017年6月19日月曜日

Geomagic Freeform を使ったお面(自由形状)の修正と加工②

このBlogで紹介している3Dプリンタで出力した"お面"は『第28回 設計・製造ソリューション展(DMS)にて展示しておりますので、ご来場の際はぜひ3D Systemsのブースでご確認下さい。


前回に引き続き、Geomagic Freeform を使って測定データの修正と加工をレポートします。


その前に、今回もMrスマイルにご意見をいただきたいと思います。
今日もいつもと同じMrスマイルの登場です。まだ、2回目の登場ですが。

質問者「こんにちは、Mr.スマイル」
     「なぜ Geomagic Freeform は自由形状をデータ加工するのに適しているの?




Mr.スマイル「そ~だね…自由という言葉にはすごくロマンを感じるよね。」
質問者「なるほど!」
     「Geomagic Freeformはボクセルを使っているから」
     「自然な起伏やアナログな曲面などを再現しやすいわけですね!」
     「しかもハプティクスデバイスを使うからデータなのに触っている感覚が得られるということか!




Mr.スマイルは困ったときに何でも答えてくれます。今回も即答で明確に答えてくれました。


ではさっそく、モデリングの作業に入りたいと思います。
今回、問題となっていることは、髭の裏側が抜角に対してアンダー方向になっていることです。
このため、お面にプラスチックの板を貼り付けると剥がれなくなってしまいます。



アンダーの場所をカラーマップで視認することができます。





そもそも、アンダーとはどういう状態なのでしょう?
分かりやすく説明するためにプリンの容器をイメージして下さい。
台形形状の容器で、上と下とどちらから取り出すかによってお皿に"プッチン"できない方向があると思います。
それがアンダーになっているということです。


容器の台形方向によって"プッチン"できない!


カラーマップでアンダー表示されている場所の輪郭部にカーブを作成します。
抽出したカーブから任意の方向にモデリングすることができます。


アンダーになっている盛り加工が必要な場所が自動抽出される


盛り加工をして、アンダーになっている場所がないかをカラーマップで確認します。
問題なければ3Dプリンタで出力するために、バラバラだったお面の厚みを一定の厚みにして
素材を無駄に使わないように修正します。




次回は、一定の厚みに修正して3Dプリンタで出力するまでをレポートします!

2017年6月18日日曜日

3Dプリントしたバイオリン!3Dvarius(スリーディバリウス)

誰もが知っているバイオリンの王様、ストラディバリウス(Stradivarius)を現代の技術(3Dデータと3Dプリンタ)を使ってイノベートした「3Dvarius」プロジェクトをご存じですか?

https://www.3d-varius.com/

なんとこの3Dプリントバイオリンは、フランスの3Dvarius社によって販売もしているようです。
さすがフランス、芸術の国です。カスタムバージョンで$7000~ 楽器としてはそれ程高くですね。

そしてこのイノベーションを支えるのが、3D Systems社の光造形技術です。
設計にはCATIAを使っていますね~。精度とデザインとカスタム化に最強です。

https://youtu.be/Gr-Vu4w35RM

★製作プロセス
https://www.3d-varius.com/how-its-made/

★音色を体験
 そして本物のストラディバリウスとのコラボ。
 3Dvariusはエレキバイオリンなので、エフェクターもかかりますね。
 テレマンのソナタはエフェクタ抑え目で、バロックの香りがします。
https://youtu.be/46p7-3MktkY 
https://youtu.be/iquG8BU7zY4

レッド・ツェッペリンのカシミールもカバー!ライブに映えそうです。So COOL!!
https://youtu.be/HmUpWvKTIAo

これからも、いろいろな革新的な楽器が、3D技術で開発されていくと楽しいですね!

2017年6月7日水曜日

茨城県工業技術センター "デジタルものづくり研究会" セミナーご案内


茨城県工業技術センター

第1回デジタルものづくり研究会開催のご案内
 

http://www.kougise.pref.ibaraki.jp/download/2017/170525digimono.pdf

近年、ものづくりのグローバル化に伴い、3DCADによる図面、データの流通が一般的になってきております。しかし、現在主流の3DCADソフトは高価なものが多く、導入の効果が不明な状況においては、導入へのハードルは決して低くありません。そこで、今回、格段に安価でありながら豊富な機能を備えたクラウドベースの次世代3DCADの概要や使用事例をご紹介いたします。

また、形状の確認のみではなく、治具の造形や製品そのものの出力など、様々な製品プロセスでの利用が進んでいる3Dプリンタにおいて、樹脂成形型や鋳造などへの活用事例の最新の情報をご紹介いたします。
【開催日時】
平成29年6月8日(木) 13時30分~16時20分

【場所】
茨城県工業技術センター 研修交流センター第1研修室
(茨城県東茨城郡茨城町長岡3781-1)

【プログラム内容】
1.開会挨拶                         13:30~13:40

 2.講演「次世代クラウド型 3DCAD Fusion 360 の紹介」 
  (株)オートデスク 清水 元 様   13:40~14:25
コンセプトデザイン、詳細設計、量産準備、営業、メンテナンス。それぞれの工程でそれぞれの専 用かつ高価なソフトウェアを利用することは誰もが疑わない常識でした。しかし、そのすべての業務 を 1 つのツールで統一できたらどれほどの効果が上がるでしょう?「これさえあれば他はいらない」 と思えるツール=Fusion360 についてデモを交えながらご説明いたします。


 3.講演「ラピッドツーリング:樹脂成形型を3D プリントするメリットと活用事例」 
株式会社ブレイン 3Dエンジニアリング事業部 部長 伊藤 義典 様   14:30~15:20 
ラピッドツーリングとは、3D プリンタで作ったパーツ(型)を二次利用して、成形に役立てる方 法です。100~200 個程度の少量生産に適しており、昨今ニーズが高まっています。3D プリンタで 作った樹脂型を、射出成形の中子として使い成形した実例を元に、そのメリットや注意すべき点など について解説します。
 
  4.「3D プリンタによって変わりつつある「鋳造」-砂型、石膏型、ロストワックスなど」 
   (株)スリーディー・システムズ・ジャパン 小林 広美様   15:25~16:15
3D プリンタを使って、ロストワックス鋳造用の焼失マスターモデルや、石膏鋳造用の鋳型・中子 などをダイレクトに製作する方法と、それに適した 3D プリンタについてご説明します。少量生産、 納期の短縮から複雑品の一体成形など、現在の工程に比べて多くの利点があります。
 

2017年5月27日土曜日

注目のProJet MJP 2500 - 新しいクリアマテリアルの透明性をご覧ください!

Award winningのProJet 2500の新クリアマテリアルで作った3Dパーツです。


これはエアクリーナーのカバーですが、細かい文字やボスリブ、エッジも表現されており、上下でちゃんとはまります。割と薄肉ですが、新材料は靭性も高まり、割れにくいです。

微細性を維持したまま、美しい透明です!磨き、塗装は一切なし。精度も問題なし。
反りもほぼ無し。 「マテリアル製造メーカ」の威信にかけて開発しました。





実は3Dプリンタでこの透明性を出すのは容易ではありません。。。
特に「無色透明」は、求められている反面、難しいんです。
今回、透明なだけでなく、0.3mm程度のメッシュも綺麗に表現されています。fantastic!




そしてこちらは、やはり今回リリースされた、新ブラック材です。
おおよそ約60個の異なるパーツを約20時間でプリントしました。
白く回りを覆っているのは、サポート材のワックスです。
こちらは硬さがあり、耐熱も高めの材料です。透明とは違う用途に活用できます。

これを一気にサポート除去します。
Easy CleanのスチーマーとEZRinse-cの洗浄液を使って、60個を約1時間半~2時間
後処理も、高速です!(次回、動画でご紹介予定)


★ProJet MJP 2500が、今年度のEnterprise 3D Printer awardを獲得!

Congrats to the team!